古事記(こじき)は、712年(和銅5年)に完成した、現在確認できる日本最古の歴史書です。出雲大社の御祭神、大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)・オオクニヌシもこの古事記に主人公の一人として登場します。
国や神々を生むイザナキ・イザナミの物語、太陽神アマテラス大御神、ヤマタノオロチを退治したスサノオノミコトなど、誰もが知っている神様が次々と登場する古事記。「古事記ひどいシリーズ」は、そんな古事記をもっと身近に、楽しく興味を持っていただけたらと、その中でも「ひどい」物語に注目して簡素化、わかりやすく編集したものです。
古事記に登場する神々はとても人間的で、数々の「ひどい」エピソードは神様たちの人間らしさから生まれます。寂しがりだったり、ちょっと嫉妬深かったり、娘を嫁にやりたくなかったり、男女関係がこじれたり……やっぱり奥さんが沢山いたりするといろいろ問題が出るというか、オオクニヌシはモテモテだけどあの感じはたぶんB型……
…ひどいシリーズが古事記と皆様との架け橋となり、さらに奥深い古事記の世界へ足を踏み入れていただけるきっかけになれば幸いです。